鈴鹿川 鈴鹿の国方言研究会 |
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(1)河川の概況 ![]() 亀山市,鈴鹿市,及び四日市市の一部を流域とし,主な支流として加太川,安楽川,内部川などがある。 なお,加太川は現在の伊賀市一ツ家(旧伊賀町一ツ家)を流れており,これは1956年,旧鈴鹿郡関町大字加太一ツ家(面積:0.197k㎡)が分水界を越えて旧阿山郡柘植町に編入されたことによる。 本流,支流とも水源が浅く,地勢急峻であるため,大雨の場合,急流化しやすく,昔から「暴れ川」として恐れられてきた。河床は水系全体を通して花崗岩の風化した砂れきが主体であることに加え,かつての鈴鹿川はそれが堆積した天井川であったことから,河川水の地下への浸透性が大きく,別名「ザル川」と形容されるほど,中下流においては渇水期にしばしば表流水が絶えることがあった (現在は河床が低下し,一部の区間を除き表流水が絶えることは少なくなった) 。 各支流の上流部は,石水渓,小岐須渓谷,宮妻峡など鈴鹿山系を刻む渓谷美に富む。中下流域は伊勢湾に向い開けた伊勢平野の一部を形成し,中流域には丘陵台地,段丘が広がり,茶,花木の産地であるとともに,川沿いには広大な水田地帯が広がっている。
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